2018年05月13日

めいくいっとゆあせるふ 

こんにちは、正指揮者のYZOです。
GWが終わって一週間。そろそろ皆さんも普段の生活リズムを取り戻せてきた頃でしょうか。

5月12日にプレコンサート(プレコン)がありました。プレコンとは演奏会の約一カ月前に実際に本番を模して全曲通して演奏しようというものです。審査員兼お客さん役としてOBの先輩方をお招きして演奏会は始まりました。この演奏会の見どころとして先生曲を学生指揮がホールで代振りをするという最近阪吹においては珍しい試みがありました。ホールでの響きや位置関係、またポップスステージの流れの確認なども含め、2月から始めた練習の成果を本番までの中間地点として皆で把握することができました。

ところでプレコンって何のためにやるのでしょうか。
僕はプレコンとは「ただ全曲を通してみるだけのリハーサル」ではなく「自分の音楽を身体から出す練習」であると思っています。

学生の音楽団体において、本番の演奏が練習の時よりも何倍もよかったね!という話をよく聞きます。これは本番ならではの集中力も理由の一つではあると思いますが、「これでもう最後だ…!」とか「最後の一音まで楽しみたい…!」という熱い気持ちによるところが大きいのではないでしょうか。全員が、今まで磨き上げてきた自分の音楽を全力で表現しているというのは必ずお客さんにも伝わり、心を打つものがあります。

しかしこの理屈では別れの季節に行われる演奏会は例外なくブラボーな演奏会になり、全米が涙することになってしまいます。話はそう単純でもないようです。

もちろん本番がよくなったという話がある一方で、練習ではできていたのに本番では上手くいかなかったという話も往々にしてあります。いくら演奏会マジックがあったとしても自分の音楽を思った通りに表現するというのはそう簡単にできるものではありません。ましてや本番のあの瞬間にパッと作り出すことはできないのです。

このため僕は、本番を想定して自分を引き出す練習が必要であると考えています。ハイトーンの練習や連符の練習をして楽譜通り吹けるようになるだけではなく、自分は本番でどういう表現をしたいかなと理想の音楽を考えること、そしてどうすれば表現できるかなと工夫すること、それが練習に欠かせない要素だと思います。そしてそのアウトプットの仕方が身体にしみついていれば、きっと本番のあの瞬間に自分の内に秘めている音楽を学生ならではの熱い気持ちに乗せてホールに響かせることができるはずです。

そう考えるとプレコンはとても有意義なものです。
本番を最もイメージしやすい環境が整っています。
ここで全力をだして「自分はこう吹きたいんだ!」と思って演奏できた人は、きっと本番も満足いくものになるはずです。もし自分なりに吹いた結果、演奏が乱れてしまったのなら残り1カ月で少し修正すればいいだけのこと。技術が自分の音楽に追いついてくれればもう完璧ですね。
そんな風に前向きに考えていたらなんだか残り1カ月が楽しみになってきました。

さて、お気づきの通りこの記事では
「本番」と「自分」という単語が多く使われています。
長話になってしまいましたが、結局のところ

「本番」を作るのは「自分」のようです。


posted by 大阪大学吹奏楽団 at 20:15 | Comment(0) | 指揮者
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