2019年12月08日

ココ、こだわってます〜アークエンジェルズ曲紹介

本番の地長岡京記念文化会館に今日初めて訪れました。地元オケの演奏会ということで、会場は沢山の音楽愛好者がいました。
再来週も沢山の人が聞きにきてくれると嬉しいな思いつつ、今日高2以来連絡をとってなかった友達に宣伝してみたところ、なんと聴きにきてくれるということで、改めて直接人を誘うことって大事なんだと思い、その友達の心の暖かさに感謝しました。

さて、曲紹介も最後となりました。

今年のメイン曲は、
『交響曲第1番「アークエンジェルズ」』/F.チェザリーニ

この作品は近年出来た新しい曲でありながらも、コンクールなどで沢山取り上げられています。ネットで検索すれば作曲者の情報や曲の構造を記したブログのようなものもありました。
というわけで、例の如くただの曲紹介にならないようにしたいなと思ったので、今回は僕が皆さんに特に注目して聴いてほしいポイントを書く事にします。



第1楽章 ガブリエル、天からの伝達者

冒頭はティンパニのフォルテで堂々と始まります。偉大で崇高な神の啓示です。定演の曲を選曲してる時、僕はアークエンジェルズを聴いて団長がティンパニを叩く姿がすぐイメージされました。打楽器奏者が団長であるこの代だからこそ、ただのティンパニソロでなく、団長から音楽が始まっていくことに僕は意味を感じています。彼の情熱こもった演奏を是非ともご覧いただきたいです。
第2主題は、アルトサックスのソロから始まり、段々と光がさしてきて暖かさを増していきます。(スコアにはコールアングレの指定がされていますが、今回はアルトサックスが代奏です。)ソロを吹くKさんはとても活発な阪吹のムードメーカーで、今回珍しく自らこのソロを吹きたいと手を挙げてくれました。今まで以上に真剣に音楽に向き合っている彼女の渾身のソロ、お楽しみください。

第2楽章 ラファエル、魂を導く者

この楽章は全体的にとても静かで厳かです。木管楽器を中心として、祈りを込めたピアノの旋律が段々と続いていきます。
うちのオーボエには今夏から入った初心者の子がいます。弱奏部はオーボエが目立つので、僕は「他の楽器の人に代わりに吹いてもらうことも出来る」と伝えました。彼女は、本番までに立派に出来るかわからないけれど「ギリギリまで吹けるように努力したい」と言ってくれました。実際に彼女は今夏から始めたとは思えないほどに成長してきています。アマチュアながらにこだわっているこの弱奏部を皆さんにお届けいたします。
第2楽章の中で、1つだけ大きく盛り上がるところがあります。和声の移り変わりで言うなら、B♭メジャーからGマイナーへ変わっていきます。輝かしく希望に満ち溢れたところから、地響きを起こすような絶望が襲ってく様子、、、改めて作曲者に絶大な敬意を感じます。僕は曲全体を通してここが1番好きです。是非注目してお聴きください。

第3楽章 ミカエル、神に使える貴公子

この楽章は急緩急のサンドイッチ構成、その「緩」の旋律をオフステージのトランペットソロが奏でます。ソロを担うBさんは、看板娘と言えるほどの整った顔と可愛い声の持ち主ですが、それとは対照的に肝の座った音を持ってます。謙虚ですが負けず嫌いな彼女、本番でどんな演奏をするのか、僕も楽しみにしてます。
この楽章の終結部は嵐のような全員合奏で終わります。激しい音楽が展開された後に、これでもかと言うほどのフォルテシモ。宗教音楽では絶対にあり得ない歪んだ和音の中、ホルンとコルネットが高い音で唸り叫びます。悲しみ、苦しみ、痛み、嘆き、負の感情がフルに詰め込まれた最後は本当に心に突き刺さります。

第4楽章 ウリエル、時の守り手

終楽章は8分間1つの同じ主題がずっと続いていきます。特に低音にそれが回ってくることが多いのが、この楽章の1つの特徴です。普段は縁の下の力持ちとしてサウンドを支える低音ですが、だからこそメロディが回ってくると彼らは非常に生き生きとします。ブレンド感抜群の低音ズの一糸乱れぬメロディを是非聴いてください。
長い1曲の終局部は作曲家は特にこだわるとこだと言えるでしょう。アークエンジェルズのフィナーレは、煌びやかなA♭メジャーで展開されます。転調を繰り返して迎えられたA♭メジャーは、それはそれは説得力のあるもので、刷り込まれた主題が心地よく流れてなんとも言えない幸福感に満たされます。高音楽器が五音音階のパッセージで光を与え、金管を中心にたくましいファンファーレが奏でられ、低音楽器がそれの合いの手をするかのようにE♭の音を強烈に鳴らします。急停止した和音に低音が加わり「遂に終わってしまうのか」と聴く者吹く者に感じさせたのち、感動のハーモニーの中終わりを迎えます。



他にも伝えたい事は沢山ありますが、「百読は一聴に如かず」ということで、この他の魅力は皆さん自身が聴くことによって見つけてみてください。
今年の集大成となる大合奏、良い演奏となるように頑張っていきます。
12月22日は長岡京へ
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KENJI 卍


posted by 大阪大学吹奏楽団 at 18:22 | Comment(0) | 指揮者
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