2019年12月20日

特等席

僕のLINEには「正指揮」というグループがあります。阪神国公立大学吹奏楽連盟(通称:六大)の同期の指揮者のグループです。このグループにいる6人のうちもうすでに3人は定期演奏会を終え、引退してるわけです。

明日21日に大阪市立大学コンサートバンドの定演があり、22日に私たちと大阪教育大学吹奏楽部の定演があるので、22日をもってこのグループは「正指揮」から「ただの人」へと名前が変わるんだなあという話をしていました。


同期の指揮者の引退を目の当たりにしてから「引退」という2文字はなんだかおっかなく感じています。

まだ、この定演が最後なんだという実感はありませんが、きっと終わった後からしみじみと感じてくるのでしょう。でも思い返せばいろんなことがあった3年間でした。


合奏の進め方がうまくいかないこともあった。体調を崩した時もあった。うまく予定を立てられなかった。心を開いて相談するのを躊躇ってた。合奏で人を傷つけるようなことも言った。

後悔することは数え上げたらきりがないです。


でも、感謝することはもっときりがないと思います。

特に仕事の面では迷惑をかけることが沢山ありましたが、幹部をはじめいろんな方々が支えてくれました。忙しい中合奏に来て、まっすぐこちらに音を出してくれる阪吹のメンバーの存在。本当に大きかったです。

「先輩の合奏、とても楽しいです!」

4月に入ってきた1回生のある子がとびきりの笑顔でこんなことを言ってくれて、僕にとってはすごく励みになりました。

思うような音が出なくて考え方が卑屈になってた時に、団長はじめとしたいろんな方が話を聞いて前向きにことを進めようといてくれました。


そんな暖かい仲間に恵まれながら定演ができることを、今はとても誇りに思います。


今日で定演前の授業が終わりました。

この3日間は、自分がこの場にいられて幸せだという思いと僕が棒を振って音を出してくれる阪吹のメンバーへのありがとうの思いを大切にして過ごそうと思ってます。




僕は本番をとっても楽しみに感じてます。指揮者としては、みんなの音がどう化けるか間近で聞けるのがワクワクしてたまりません。まあ、アマチュアなんで多少技術がどうこうあるとは思いますが、それ以上にみんなの思いが音に乗った演奏会ができると思っています。


一つ、今回の演奏会で目標にしてることがあります。


それは、「本番の舞台上で全員の顔を見ること」


サマコンの時にもやろうと思いましたが、中々気が回らなかったこと。

130人の顔を見るというのは簡単そうですが(今まで無意識にできてたかもしれないが)意識してみると案外難しいんじゃないかなと思います。


一生懸命に取り組む人の姿は美しい。

ベタな小説にありそうなメッセージですが、これは本当にそうだと思います。

演奏中、楽器を一生懸命吹いているみんなの顔。必ずしも写真うつりは良くないかもしれませんが、心には美しくうつります。


全員の顔を見ることは奏者にはできない。いや、全員の顔を間近で見るとなると、客席からでも無理でしょう。指揮台からしか見ることのできない、指揮者だけの特権です。

聴きにきてくださる方々には悪いですが、今回の演奏会の特等席は僕が頂きます。


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正指揮者 KENJI 卍 


posted by 大阪大学吹奏楽団 at 16:42 | Comment(0) | 指揮者
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