2018年11月11日

フレンチトースト作りました。

こんばんは、正指揮者のYZOです。

11月11日、ポッキーの日ということで、何とか喫茶店のようなフレンチトーストが再現できないかと悪戦苦闘していました。できませんでした。フレンチトーストの日じゃなかったからだと思います。

今日はフレンチトーストを作りながら先の秋合宿のことを思い出していました。最初の工程は卵を溶き、砂糖などで味をつけてパンを浸すための液を作るところですね。

大阪大学吹奏楽団は毎年11月初頭の連休を利用して秋合宿を行います。8月下旬から練習を始めた、次の定期演奏会の曲をぐっとレベルアップするための合宿です。それと同時に忙しい日常から離れて、自分自身や音楽とゆっくり向き合うことができる時間でもあります。今回は個人やパート単位で練習する時間を多く設けるというコンセプトでした。ただ時間割通りに合奏に参加するのではなく、時間をどう使うかを自分で考えて実行する、ということが必要だったので団員の皆さんも大変だったと思います。パートリーダーさんを中心に計画を立て、空いた時間を利用してペアで練習して、と様々な場所で工夫が見られて皆よく考えているなと感じました。

―いやあ、皆頑張ったよなあ…しみじみ…そんな想いに浸っていると、パンもいい具合に液に浸っていました。
この浸す時間も仕上がりにおいて結構重要なのです。

合宿が終わる度に、特に毎年秋合宿の後に思うことがあります。充実したものにできたかな…。あそこはもっとこうできたんじゃないかな…。と。練習もちゃんとやって頑張った成果として結果も出ているのに。秋合宿頑張ろう!と意気込んでいた人ほどそう思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

この感情の由来は、自分たちの伸びしろへの期待にあると思います。他の合宿では、まだ曲に関して右も左もわからずどこを目指せばいいのかも分からない状態であるのに対し、秋合宿の時期は全体も個人もどの方向に向くかが定まってきてその階段を上りつつある頃です。自分の限界は、自分がたどり着いたことがない故に見えないものです。ある地点に到達すれば次の数段が表れてしまうのですから。どんなに練習してもどんなに演奏がよくなってもより理想的なものが頭にある故に、「よし、満足」とはならないのだと思います。

―そんなことを考えていると、フレンチトーストの第一陣が焼きあがりました。味見をしたところ…全然駄目ですね。砂糖が少ないしバニラの効きも悪いです。第二陣はもう少し変えてみよう…

少し憂鬱な気持ちになっていましたが、先に述べたように、本質はポジティブな心理なのではないかと思います。目標があって、道があって、進んではいる。進んでもまだまだ満足できないからもっと進みたくなる。そもそも目標がない人はこういった心理にはなりませんものね。悩んでいる時点で既にすごい。頑張っていて自分の伸びしろを感じているからこその必然な感情だと思います。

しんどいことに、その時々の振る舞いがベストだったかはすべてが終わってからしかわかりません。だったら自信を持って後から自分で丸を付けてあげられるように、前へ、上へと進んでいきたいと思うのです。

そう考えると、贅沢な悩みです。

―さて、本日最終版のフレンチトーストが焼きあがりました。食べました…が。うーんさっきよりは美味しいけど違いますね。全然お店の味にはおよびません。何が違うんだろう…またお手本ってことで食べに行きましょうかね…。

僕が目指しているフレンチトーストはこちら↓
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梅田をはじめ複数店舗のあるSarabeth'sのフレンチトーストです。もうほんとこれが美味しいのです。僕の目標です。

こんなことができるのも贅沢ですよね。

posted by 大阪大学吹奏楽団 at 23:27 | Comment(0) | 指揮者

2018年06月27日

経験の日々

こんにちは、正指揮者のYZOです。
大阪北部で起こった大きな地震から1週間が経ちました。
大阪大学も震源に非常に近い場所であるので地震後はバタバタすることが多かったです。
少し落ち着いてきたようにも思えますが、まだもうしばらくは余震などに警戒するべきなのでしょう。

さて、この3週間我々阪吹もいろいろな動きがありました。

1つは何といってもサマーコンサートです。無事演奏会を終えることができました。
ホールの方、お手伝いに来ていただいた方。いつもと違うホールで何かとトラブルが起こるのでは…と思っていましたが、皆さんのおかげで大きな問題もなく進めることができました。そして、雨がぱらつく中ホールに足を運んでくださった方々。悪天候、例年と違うホールでありながらもたくさんの方にご来場いただきました。誠にありがとうございました。そのほかにもたくさんの方に支えられて自分たちは演奏会ができているのだなと、回を重ねるごとに感じます。本当に感謝しなくてはいけませんね。

親ばか、いや、親でも何でもありませんが言わせていただくと
団員もとても頑張っていました!ポップスがとても充実したものになりました。
奏者の皆が隅々に考えを巡らせて、こう吹きたいなという気持ちがしっかり伝わってきました。
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もう1つ大きなイベントがありました。
 台湾の吹奏楽団Ping Tung Symphony Bandさんとの交流演奏会が大阪大学にて行われました。まずはお互いに演奏のプレゼント。そして「ふるさと」の合同演奏の後、一緒に昼食をとるというものでした。この日は英語を使っての交流となりました。いざとなれば皆よく話すことができるものですね!最初は緊張しているのかなと思いましたが、しばらく交流を深めていくにつれて、いたるところで笑顔が見られました。
 
私たち阪吹は二曲、演奏させていただきました。阪吹の演奏後、嬉しいことにアンコールをいただきました。全く想定していなかったので当然準備もしていなかったのですが、何とか皆も対応してくれて、サマコンで演奏した「Indigo Cloud」を演奏しました。台湾の皆さんも楽しんでくれているかなと思っていた頃、これまた嬉しいことに気がついたら台湾のパーカッションの皆さんが演奏に参加してくれていました。なんだかその瞬間に阪吹の皆とPing Tungの皆さんが同じ音楽を共有し、通じ合ったような気がしました。

もう一つ面白いことがありました。合同演奏も全て終わり楽器を片付け始めている頃、どこからともなく「宝島」のメロディーが聞こえてきました。最初は誰かがクールダウンがてら吹いているのかなと思っていましたが、一人また一人と演奏に加わる者が出てきました。気がつけばいつの間にか大合奏が始まっていてお祭り騒ぎになっていました。各々が自由に音楽を楽しんでいて、この日一番のいい顔が見られたような気がします。Df0hru9V4AAVpJY.jpg

これら二つのイベントを通して僕自身もたくさんのことを学ばせていただきました。
自分たちがしたい音楽は多くの人に支えられているということ。そしてその音楽には壁がないということ。どちらもよく言われている文句ではありますが、それを実際に経験として感じられたのはとても貴重なことでした。

サマコンが終わり阪吹の一年の半分が過ぎたことになります。
僕たち三回生もあと半年で阪吹生活の幕が下ります。
残された時間であとどれだけの経験ができるでしょうか。
ワクワクがとまりません。


posted by 大阪大学吹奏楽団 at 21:29 | Comment(0) | 指揮者

2018年05月13日

めいくいっとゆあせるふ 

こんにちは、正指揮者のYZOです。
GWが終わって一週間。そろそろ皆さんも普段の生活リズムを取り戻せてきた頃でしょうか。

5月12日にプレコンサート(プレコン)がありました。プレコンとは演奏会の約一カ月前に実際に本番を模して全曲通して演奏しようというものです。審査員兼お客さん役としてOBの先輩方をお招きして演奏会は始まりました。この演奏会の見どころとして先生曲を学生指揮がホールで代振りをするという最近阪吹においては珍しい試みがありました。ホールでの響きや位置関係、またポップスステージの流れの確認なども含め、2月から始めた練習の成果を本番までの中間地点として皆で把握することができました。

ところでプレコンって何のためにやるのでしょうか。
僕はプレコンとは「ただ全曲を通してみるだけのリハーサル」ではなく「自分の音楽を身体から出す練習」であると思っています。

学生の音楽団体において、本番の演奏が練習の時よりも何倍もよかったね!という話をよく聞きます。これは本番ならではの集中力も理由の一つではあると思いますが、「これでもう最後だ…!」とか「最後の一音まで楽しみたい…!」という熱い気持ちによるところが大きいのではないでしょうか。全員が、今まで磨き上げてきた自分の音楽を全力で表現しているというのは必ずお客さんにも伝わり、心を打つものがあります。

しかしこの理屈では別れの季節に行われる演奏会は例外なくブラボーな演奏会になり、全米が涙することになってしまいます。話はそう単純でもないようです。

もちろん本番がよくなったという話がある一方で、練習ではできていたのに本番では上手くいかなかったという話も往々にしてあります。いくら演奏会マジックがあったとしても自分の音楽を思った通りに表現するというのはそう簡単にできるものではありません。ましてや本番のあの瞬間にパッと作り出すことはできないのです。

このため僕は、本番を想定して自分を引き出す練習が必要であると考えています。ハイトーンの練習や連符の練習をして楽譜通り吹けるようになるだけではなく、自分は本番でどういう表現をしたいかなと理想の音楽を考えること、そしてどうすれば表現できるかなと工夫すること、それが練習に欠かせない要素だと思います。そしてそのアウトプットの仕方が身体にしみついていれば、きっと本番のあの瞬間に自分の内に秘めている音楽を学生ならではの熱い気持ちに乗せてホールに響かせることができるはずです。

そう考えるとプレコンはとても有意義なものです。
本番を最もイメージしやすい環境が整っています。
ここで全力をだして「自分はこう吹きたいんだ!」と思って演奏できた人は、きっと本番も満足いくものになるはずです。もし自分なりに吹いた結果、演奏が乱れてしまったのなら残り1カ月で少し修正すればいいだけのこと。技術が自分の音楽に追いついてくれればもう完璧ですね。
そんな風に前向きに考えていたらなんだか残り1カ月が楽しみになってきました。

さて、お気づきの通りこの記事では
「本番」と「自分」という単語が多く使われています。
長話になってしまいましたが、結局のところ

「本番」を作るのは「自分」のようです。


posted by 大阪大学吹奏楽団 at 20:15 | Comment(0) | 指揮者