2019年12月15日

吹奏楽×経営学!?

こんにちは、副団長のたかもりです!

「オペラ座の怪人」の曲紹介以来、ほぼ1ヶ月ぶりの登場です。


今日は、はるばる東京まで、他の大学のゼミ(研究室)との合同発表会に行ってきました。

日帰りで東京観光もできなかったんですが、行きも帰りも駅弁を買いました。ささやかな贅沢。


さて、僕は今経済学部の3年生なんですが、阪大の経済学部には「経済・経営学科」という一つの学科しかありません。経済学科と経営学科に分かれていないので両方の内容が学べる、というのがウリの学部です。


経済学というのは、中学の公民や、高校の現代社会、政治経済の授業の延長線上にある学問です。需要曲線と供給曲線、政府の金融政策、GDP、なんかは聞き覚えのある方も多いかな〜と思います。

対して経営学は、一つの会社に注目して、どうすれば商品が良く売れるのか、どのように社会に貢献するのか、みたいなことを考える学問です。組織運営とか、マーケティング系の分野が有名ですかね。


ここまで読んで「何語ってんねんコイツ。しんど。読むのやめよ」って思ってる方、もう少し頑張って読んでみてください。ここから吹奏楽の話と絡めていきますので。


本日は、僕が最近講義を受けながらぼんやり考えた「吹奏楽と経営学」の関係について語ってみようかなと思います。

(経営学はお金儲けの学問だと思われがちですが、今回はお金儲けの話抜きで組み立てたいと思います。プロじゃあるまいし。)

吹奏楽やってないよ〜っていう方も見てくださってるかなと思いますが、話のエッセンスは色々なところで役立つものだと思います。暇なら読んでみてください。普段は知れない吹奏楽事情も分かるかも。

それでは話に入りましょう。



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まず、

経営学の基本は、人が複数人で「組織」を作って「事業」を行うところにあります。


これを吹奏楽に当てはめると、、、


吹奏楽の基本は、人が複数人で「楽団」を作って「演奏」を行うところにあります。


はい。こんな感じで進んでいきたいと思います。


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「組織」についてもう少し見ていきましょう。

経営学でいう「組織」には3つの特徴があります。まず「共通の目的」があること、次にその目的に向けて各メンバーが「貢献意欲」を持つこと、最後にメンバー間で「コミュニケーション」を取ることです。どれかひとつが欠けてしまうとメンバーがバラバラになってしまいます。そうなるともう「組織」ではなく、ただの「集団」と呼ばれます。


吹奏楽団という組織の場合、例えば「演奏会を成功させる」という目的、「より良い演奏のために自分も協力したい」という貢献意欲、「演奏会の曲目、構成について団員で考える」というようなコミュニケーションが考えられるでしょうか。


中高の吹奏楽部ではこの目的が「コンクールで結果を出すこと」となっているケースがとても多く見受けられます。コンクール至上主義には賛否両論ありますが、このこと自体の良し悪しの話は一旦置いておきましょう。


このケース、経営学的に考えなければいけないのは、この目的に全員が合意し、そこに向かって貢献意欲をもってチャレンジできるかどうか、ということです。さらにその同意にいたるコミュニケーションにも気を配る必要があります。別にコンクールの結果は求めなくてもいいじゃん、と思っている人が一定数いると、目的や意欲を維持するのが難しくなってきます。

さらに大学生ともなると、ビシバシ練習してコンクールに出たい!みたいな人もいれば、なんとなく楽器を吹きたいだけの人もいて、目標意識を統一するだけでも一苦労です。


こんな感じで、組織の基本的な概念を知るだけでも、吹奏楽部、楽団で起こりがちな問題をあぶり出すことができます。考えだすとなかなか止まらない、深い問題です。


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組織の目的などを決める意思決定、あるいは実際に組織を運営していく上で不可欠なのが「リーダー」の存在です。

リーダーの役割といえば、組織の仕組みがうまく機能するように「管理」をすること、というのが従来の経営学でした。

しかし最近では、組織のリーダーに求められるものは変わってきているんだそうです。近年上手くいってる組織のリーダーから分かることとして(Appleのスティーブ・ジョブズさんあたりが代表例なんですが)、組織の現在の状態とこれからの見通しについて、メンバーから「共感」と「納得」を得ることが重要なんだとか。このようなリーダー像を「センスメーキング型」リーダーと呼びます。


先ほどのコンクール至上主義の部活の例で考えましょう。演奏面を考えると、リーダーに当たるのは指揮者ですよね。

曲を練習するにあたって、

コンクールで結果を出すために最適な練習メニューを組み、パートリーダー等に指示を出し、部員の行動を「管理」するのが従来方のリーダー。

対して「今の現状はこんな感じで、今からこんな練習をすればこの時期にはここまでできるようになる、その結果コンクールでここまで結果を出すことができる」というようなプランを提示し、メンバー全員の共感と納得を得て、強制しなくても全員がその到達地点に向かって自発的に動くよう誘導するのが「センスメーキング型」リーダーです。


現在、吹奏楽の"強豪校"と言われる学校の指導者はどちら側のリーダーなんでしょうか。考えてみると面白いですね。


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最後にもう一つ。リーダーとそれ以外のメンバー(フォロワー)との関係についてです。

リーダーとフォロワーの関係には大きく分けて、リーダーの独裁政治でフォロワーの意見を聞かない「一方向」の支配と、フォロワーの意見を受け入れながら柔軟に対応する「双方向」の関係の2つがあります。


楽団で曲を仕上げるにあたっては、指揮者のイメージというものが絶対視されがちです。部活の顧問の先生、あるいは客演指揮者なんかは特にその傾向が強いですね。つまり「一方向」支配になりがちなんです。

しかし、指揮者がそれを改善して「双方向」の関係を作ろうと、メンバーの意見を残らず吸い上げていると、結果として「方向性のはっきりしない音楽」「無難な音楽」になってしまう危険があります。

わあ難しい。バランス感覚が大事ですかね。


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まだまだ語りたい事はたくさんあります。

演奏会の集客にマーケティングの手法を応用する、とか、係の仕事の割り振りを経営学的にデザインする、とか……

研究書が1冊書けそうです………


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



いかがだったでしょうか。興味ない人は読むのが苦痛だったかも知れませんが(むしろ途中で挫折してるかも知れませんが)、しっかり読んでくださった方は、何かしら思いあたる節があったのではないかと思います。


日本の吹奏楽界の特徴は、中高の吹奏楽部の数の多さ、レベルの高さにあると言われます。大学で吹奏楽をしている人もほとんどが中高での部活経験者です。

しかしそれゆえに、部活のシステムを離れて吹奏楽について考えることが難しくなっているのも現状です。


そこで。


経営学に限らず、各々が学んでいる専門分野の知見を応用することで、吹奏楽界の常識をほんの少し、動かすことができるかも知れません。。。



こんなめんどくさいことを考える副団長のいる阪大吹奏楽団の演奏会、俄然興味が湧いてきませんか?()

22日、京都でお待ちしております。


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posted by 大阪大学吹奏楽団 at 23:23 | Comment(0) | 副楽団長

2019年12月12日

本番が楽しみ〜あと10日〜

四度目まして、ケプラーです。
最近とても寒くなってきましたね。この時期、金管楽器は楽器自体がとても冷たくなってしまい、そのまま楽器を唇につけるのでは演奏できません。私はトランペットを担当していますが、特に小さな楽器ほど熱が楽器全体に伝わりやすいので困ったものですね、、
さて、ブログリレーということでやっていきます。
僕が音楽活動において一番楽しいと感じることを書いていこうと思います。それは、「本番の舞台裏」です。僕はこの楽団に入ってオープナーの曲に乗ったことがないのですが、そのおかげか、本番開始の時に舞台裏の隙間からみえる観客をみて毎回胸を踊らせています。もちろん曲が終わった後に拍手をうけるのも良いですが、それとは違った楽しさがあります。演奏会の度に、観客がいてこそ音楽団は成り立つということを感じさせられもします。
僕は気づいたら9年間も吹奏楽をやってきました。今回の演奏会で前述した楽しみが終わると思うと少し寂しく感じますが、あと10日みたいなので、出来る限り頑張っていきたいと思います。
これで僕の投稿は最後です。下手くそな文章ばかりでしたが、読んで下さった方はありがとうございました。
12月22日(日)、お待ちしています。
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posted by 大阪大学吹奏楽団 at 22:45 | Comment(0) | セクション・リーダー

本番が楽しみ〜あと10日〜

四度目まして、ケプラーです。

最近とても寒くなってきましたね。この時期、金管楽器は楽器自体がとても冷たくなってしまい、そのまま楽器を唇につけるのでは演奏できません。私はトランペットを担当していますが、特に小さな楽器ほど熱が楽器全体に伝わりやすいので困ったものですね、、

さて、ブログリレーということでやっていきます。

僕が音楽活動において一番楽しいと感じることを書いていこうと思います。それは、「本番の舞台裏」です。僕はこの楽団に入ってオープナーの曲に乗ったことがないのですが、そのおかげか、本番開始の時に舞台裏の隙間からみえる観客をみて毎回胸を踊らせています。もちろん曲が終わった後に拍手をうけるのも良いですが、それとは違った楽しさがあります。演奏会の度に、観客がいてこそ音楽団は成り立つということを感じさせられもします。

僕は気づいたら9年間も吹奏楽をやってきました。今回の演奏会で前述した楽しみが終わると思うと少し寂しく感じますが、あと10日みたいなので、出来る限り頑張っていきたいと思います。

これで僕の投稿は最後です。下手くそな文章ばかりでしたが、読んで下さった方はありがとうございました。

12月22日(日)、お待ちしています。
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posted by 大阪大学吹奏楽団 at 22:45 | Comment(0) | セクション・リーダー